陸上男子で東京オリンピック(五輪)の男子代表に決まっている50キロ競歩の鈴木雄介とマラソンの中村匠吾(ともに富士通)が13日までにメールで取材に応じ、1年延期された五輪への思いを明かした。昨秋の世界選手権覇者で、東京の金メダル候補に挙がる32歳の鈴木は「照準を切り替え、スピードや体力など全体的なレベルアップを図る機会だと捉えてトレーニングしていきたい」と前向きな言葉を並べた。

鈴木は「人がいないコースや少ない時間帯を選び、基本的な動きの見直しなどを行っている」とウイルス禍でも可能な範囲で自主練習。施設でのトレーニング機会は減ったが「自分の体をケアする時間が一層増えた」とし、英会話学習にも力を入れているという。

昨年9月の代表選考会、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で優勝した中村は「これまでと変わらず、1日1日、練習を積み重ねていくだけなので特段の不安はない。地道に練習に取り組んでいくのみと考えている」。5月に入って気温が上がってきたため、練習は朝晩の涼しい時間帯に変更したという。

社会の一員であることを自覚し、練習する際はルールやマナーを守るよう心がけていると強調。27歳のランナーは「気持ちを切り替え、1年後にベストが尽くせるよう、今は練習に集中する」と初五輪を見据えた。