新型コロナウイルス感染拡大で外出自粛の「ステイホーム」が続いている。アスリートも同じだが、世界を舞台に戦ってきた、たくましい選手たちのスマートフォンなどには「これ!」というオススメの風景がある。“映え”る絶景や思い出の街、風景など、思い入れある1枚を随時連載で紹介する。第7回は世界選手権陸上男子400メートルリレー銅の多田修平(23=住友電工)。

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【平等院鳳凰堂】

まるで旅行ガイドブックにあるような、映える写真を選んだ。

まず世界遺産・平等院(京都府宇治市)の国宝である鳳凰堂。色づく紅葉を背景に、美しくライトアップされ、荘厳にたたずむ姿。その目の前にある池の水面には上下が反転し、鏡のように映る。幻想的な光景にシャッターを切った。「友達と写真を撮りにドライブがてら京都へ行った時に撮りました。一眼レフで撮影したので、水面の反射も美しくきれいに撮ることが出来ました」と話す。

そして、もう1枚も京都から。母校・関学大の陸上部の友人と嵐山で撮影したもの。趣を感じさせる有名な「竹林の道」。それが美しいライトアップで彩られた風景だ。「夜の竹林をすごくきれいに撮れました。お気に入りです」と言う。

もともと一眼レフでの写真撮影が趣味。関学大陸上部内で一眼レフがブームになり、「何となく流れに乗っかって僕も始めてみたら、ハマってしまった」という。競技生活のリフレッシュになっている。本職では、世界選手権男子400メートルリレーで2大会連続となる銅メダルに貢献。1年先となった地元オリンピック(五輪)。今度は表彰台の頂点からの光景を目に焼き付けたい。【上田悠太】