途中棄権した名古屋ウィメンズマラソン(3月)以来のレースに臨んだ福士加代子(38=ワコール)が、32分17秒65の3位で日本選手権(12月、大阪)の参加標準記録(32分25秒00)を突破。優勝は東京オリンピック(五輪)女子マラソン代表の一山麻緒(23)で32分9秒31。2位には32分12秒24で安藤友香(26)が入り、ワコール勢が表彰台を独占した。

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東京五輪女子マラソン代表の一山が先輩福士の意地に驚いた。32分9秒31で優勝。32分12秒24で2位の安藤友香(26)とワコールの2人で引っ張る予定が「ギリギリのところで、福士さんが出てきた。ビックリした」。1年後のマラソン本番に向けて「去年より今年はスピードを磨いていく意識が強い。(スピードは)まだまだ鈍い」と向上心をのぞかせた。