東京オリンピック(五輪)の代表選考を兼ねる陸上の長距離種目の日本選手権が4日、大阪・ヤンマースタジアムで行われる。

男子3000メートル障害に出場する塩尻和也(24=富士通)は3日、記者会見で「優勝と参加標準記録の突破を目指して頑張りたい」と意気込んだ。

16年リオデジャネイロ五輪代表は昨年9月に右膝前十字靱帯を損傷。代表に決まっていた昨秋の世界選手権には出られなかった。実戦復帰は今年7月。11月の東日本実業団対抗駅伝ではアンカーとして、優勝に貢献した。もう「レースでの不安はない」と言う。

レースは最大のライバルと目されていた、日本歴代2位の8分19秒37を7月にマークした三浦龍司(18=順大)が故障で出場を回避。塩尻は「他の選手に比べ、ラストスパートが苦手。最後の競り合いになる前には他の選手を離したい。前半から積極的に走れれば」と話した。

参加標準記録8分22秒0をクリアした上で、優勝すれば、五輪の代表に内定する。