女子で東京オリンピック(五輪)マラソン代表の一山麻緒(23=ワコール)がハーフマラソン自己新記録で優勝し、五輪に弾みをつけた。

同コースで行われたテスト大会で、日本歴代6位の1時間8分28秒を記録。勝負どころの直線で後続を引き離し、コースの特徴もつかんだ。五輪代表は鈴木亜由子(日本郵政グループ)が1時間8分53秒の3位、前田穂南(天満屋)が1時間10分50秒の5位。男子では服部勇馬(トヨタ自動車)が、1時間2分59秒で24位となった。

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左脚太もも付近を痛めていた鈴木が復調を印象づけた。3月の名古屋ウィメンズマラソンを欠場していたが、復帰戦で3位。20キロ手前まで先頭集団を形成し「体が動いていた。現時点での力が分かったことが収穫です」と前を向いた。5位の前田は自らのリズムで下見に軸足を置き「コースもしっかり見られて、五輪につながるいいレースになった」と本番を見据えた。