男子100メートル予選で、実力者が順当に準決勝に進出した。

日本記録9秒95を持つ山県亮太(29=セイコー)が1組2レーンに登場した。向かい風0・2メートルで10秒27の同組1着。前半から先頭に立って、中盤に大きくリード。最後は流した。全体の3番手で、夜の準決勝に進出した。

全体のトップは、自己ベスト9秒98の桐生祥秀(25=日本生命)が出した10秒12(向かい風0・4メートル)。得意の中盤で加速し、他の選手を大きく引き離した。

自己ベスト10秒01を持つ多田修平(24=住友電工)は10秒26(向かい風2・3メートル)で全体2番手だった。

自己ベスト9秒97のサニブラウン・ハキーム(22=タンブルウィードTC)は10秒29(追い風0・5メートル)、自己ベスト9秒98の小池祐貴(26=住友電工)は10秒42(向かい風1・1メートル)、ケンブリッジ飛鳥(28=ナイキ)は10秒37(±0・0メートル)だった。

準決勝は、午後7時32分からスタート。3組で各組上位2着+タイム順上位2人が25日の決勝に進出する。

東京五輪の参加標準記録は10秒05。すでに山県、多田、小池、桐生、サニブラウンの5人が突破しており、この5人が25日の決勝で「3位以内」に入れば、代表に決定する。

ケンブリッジ飛鳥は、10秒05を上回るタイムを出す必要がある。