東京五輪の陸上男子3000メートル障害で7位となった三浦龍司の恩師が、日本初の入賞をたたえた。3日の日本テレビ系情報番組「スッキリ」の全国応援コメンテーターのコーナーに、小1から9年間指導した上ケ迫定夫さんがオンライン出演した。

三浦のレースを振り返り「感動しました。標準記録とか、3番以内でないと五輪出られないとか、縛りのある大会ばかり。決勝は思い切りできるレース。本人らしく、先頭に立つシーンもあったし」とほめた。まだ19歳とまだまだ先はあるだけに「でも、本人は満足していないと思います」とも付け加えた。

地元島根県にある陸上教室に入ってきたときから、上ケ迫さんは長距離を勧めていた。「ずっとハードルと1000メートルの2種目をやっていた。県予選は勝てずに全国大会には出られなかったが、県で1番ぐらい。1000メートルでは県新記録を出していた県のトップ。3000メートル障害をやるために生まれてきた選手」という。眼力が正しかったことを証明した教え子となった。

当時の練習ぶりには「最後まできっちりとやり遂げないと、自分自身に納得できない子だった。最後まであきらめないところはレースにも出ていた。友達にも優しく慕われていた」と話した。「ご苦労さんでしたと、勇気をもらったのでありがとうと言いたい」と結んだ。