東京五輪バドミントン競技が24日からスタートする。北海道勢は女子ダブルスで金メダルを狙う芽室町出身の永原和可那、札幌市出身の松本麻佑(ともに25=北都銀行)のナガマツペア、混合ダブルスに岩見沢市出身の東野有紗(24=日本ユニシス)が出場する。小学生時代に3人を指導した恩師が、当時を振り返りながら、初の大舞台に臨む教え子にエールを送った。東京五輪は23日、開会式が行われる。

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東野が小学時代に所属していた「チーム岡部」の岡部明元代表(42)

五輪に出場するまでの活躍を予想していた。岡部さんは教え子に期待しながらも、自然体で臨んでほしいと願う。「まずは自分の持っている力を出してほしいのと、納得できる試合が出来ればいい。あとは周りの方々や、見ている方たちに感動を与えてもらいたい」。

小学3年の終わりころから卒業まで岩見沢市を拠点にプレーしていた。「運動神経が見るからに良かったです。周りと比べても、2つも3つもずばぬけていましたね」と振り返る。「中学からは見ていないのでわからない部分もありますけど、小学時代教えていたときから、全国では上にはいくなとは思っていた」と言う。

10年以上が過ぎ、連絡を取り合うことは少なくなった。それでも北海道を離れ世界で活躍する姿は、岡部さんにとっても刺激となっている。「ケガさえなければ間違いなく出られるだろうなと思っていた」。渡辺勇大との混合ダブルスの初戦は24日に行われる。五輪という大きな舞台に挑む教え子への思いを色紙に記した。「楽しんで、有紗らしいプレーをしてください」。自身も何より楽しみにしてしている。【山崎純一】