東京五輪侍ジャパンメンバーに内定した阪神勢は、短期決戦向きの「幻惑スタイル」が重宝されそうだ。

青柳晃洋投手(27)はロングリリーフを任される見込み。稲葉監督は「先発、リリーフ、両方での活躍を期待している」とイメージした上で「ゴロを打たせられる。ああいう投手は初見では打ちづらい。クイックも速いし、豪快に振ってくる外国人打者にはシンカー系というか、特殊なボールは打ちにくい」と説明。“ゴロキング”として渡辺俊、牧田ら変則右腕の系譜継承を期待される。

一方の岩崎優投手(29)はセットアッパーの一角を任されそうだ。指揮官は「打者の左右に関係なく1イニングを任せられる」と高評価。「少し腕が遅れてくるような独特の投げ方、スピンの効いたボール、あれは初見では打ちづらい」と続けた。内定選手24人のうち投手は11人。限られた戦力の中で、腰をすえて起用される。」

◆青柳晃洋(あおやぎ・こうよう)1993年(平5)12月11日、神奈川県生まれ。小5から寺尾ドルフィンズで野球を始め、生麦中では3番手投手。川崎工科時代は甲子園出場経験なし。帝京大では4年秋にリーグ最多の6勝。15年ドラフト5位で入団し、19年にキャリアハイの9勝。183センチ、80キロ。右投げ右打ち。

◆岩崎優(いわざき・すぐる)1991年(平3)6月19日、静岡県生まれ。清水四中で軟式野球を始め、清水東時代は甲子園出場経験なし。国士舘大では、4年間で通算10勝8敗。13年ドラフト6位で入団。17年に先発からリリーフに転向すると、昨季まで4年連続40試合登板をクリア。19年から2年連続で防御率1点台。185センチ、89キロ。左投げ左打ち。

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