アツい戦いが始まる。東京オリンピック(五輪)のソフトボールは21日、全競技に先だって、熱戦が幕を開ける。

開幕戦でオーストラリアと対戦する日本は、舞台となる福島あづま球場で最終調整。球場は山に囲まれた盆地で、厳しい暑さも敵となる。気象庁によると、この日の最高気温は36度だ。

ブルペンに入り、変化球の精度などを確認したエース上野由岐子投手(38=ビックカメラ高崎)は「想像以上に暑い。ずっと関東で合宿してても、ここまで暑くなかった」と汗をぬぐった。その上で「暑さ対策の準備は万全」と強調。肩は冷やさないようにしながら、合間にアイスベストを着用するなど「なるべく体をどんどん冷やす」。厳しい暑さでもパフォーマンスは落とさないよう万全を期す。

野手もそうだ。山田恵里外野手(37=デンソー)は「守っている時はしょうがないですが、それ以外は、なるべく日陰にいたり、頭を氷で冷やしたり、そういう対策を。(ベンチ)後ろはちょっと空調が効いていたので、一時的に避難したりできたらいい」と話した。

ソフトボールは12年ロンドン五輪、16年リオデジャネイロ五輪と実施されず、日本は北京五輪以来、14年越しの連覇を目指す。上野は「やっといよいよ明日だなって感じです。感情的にはやっと試合をできるという方が大きい。気持ちが高ぶり過ぎないようにしっかりコントロールして入りたい」と決意を述べた。