東京五輪ソフトボール日本代表の宇津木麗華監督(58)が20日、開幕戦の会場となる福島・あづま球場で練習後、前日会見に臨んだ。

21日第1戦(対オーストラリア)の先発投手の質問が飛んだが「一晩考えさせてください」と他チームの監督同様に明かさなかった。さらに「興味持っていると思うが、1人で決断できるならここで発表したい。コーチ陣と話し合って、明日の朝決定したい」と力強く語った。これまでは宇津木監督1人で決断することも多かったが「今回の東京五輪はみんなの力で勝ちたい。一緒に戦っていくという思いでコーチたちに協力してもらった」とスタッフも一丸となって戦う。

08年北京五輪以来、3大会ぶりに野球・ソフトボールが復活。コロナ禍で1年延期となったが、ようやく明日開幕を迎える。「なかなか五輪競技に選ばれない中、今回日本で開催されることに運命を感じている。自分たちのパフォーマンスを見てほしい。今回コロナになって、国民のみなさんの命のことを考えれば、今回の選択(無観客)はすごく正しいことだと思う」と胸の内を明かした。

選手として、コーチとして、監督として二人三脚で戦ってきたエース上野に関しては「日本のソフトボール界を引っ張ってきた。彼女がやりやすい環境を作ってあげたい。年齢からすれば五輪は最後。五輪は最後なので、この歳までソフトボールを引っ張ってきて良かったと思ってくれる大会にしたい」と語った。