3大会ぶりに正式種目となったソフトボールが開幕し、日本は8-1でオーストラリアに逆転勝ちした。

常葉大菊川高出(当時は常葉学園菊川)でトヨタ自動車所属の渥美万奈(浜松市出身、32)と山崎早紀(掛川市出身、29)の県勢2人がそろって出場。渥美は9番ショートで、山崎は5番レフトで先発した。

日本は計3本塁打と強打を発揮し、5回コールド勝ち。2人は無安打に終わったが、堅実なプレーを見せた。「ソフトボール人生の集大成」と、位置付けている渥美は守備で貢献。5回、先頭打者の詰まった難しい遊ゴロをスムーズなスローイングでさばき、相手の反撃の芽を摘んだ。

山崎は4回に敵失で出塁すると、藤田倭(ビックカメラ高崎、30)の本塁打でチーム4点目のホームを踏んだ。「1番いい色のメダルを取れるように精いっぱい頑張りたい」と意気込んで臨んだ初陣でチームの勝利に貢献。昨年の「日本リーグMVP」に快音はなかったものの、上々のスタートを切った。

2人は2016、18年の世界選手権に出場しているが、五輪は初出場。自国開催、さらに全競技で最初の開幕という重圧がのしかかる中でも堂々とプレーした。2人は「応援してくれる人のために全てを出し切りたい」と全力プレーを誓っている。6カ国の総当たり戦で争う1次リーグは上位2カ国が決勝に進める短期決戦。22日はメキシコと対戦(福島あづま球場、正午)する。