やはり日本にとって脅威な存在だ。日本と金メダルを争う米国のエース、モニカ・アボット投手(35=トヨタ自動車)が1安打完封の快投を見せた。

190センチ。長い手を豪快に回し、長い足を大きく前に出して、110キロ台の剛速球をどんどん投げ込んだ。ストライク先行で相手をどんどん追い込み、優位に立った。前日21日の開幕戦(対イタリア)では7回に登場し、3者連続三振。勢いそのままにこの日も初回から快調に飛ばし、5回までノーヒット。6回に初安打を許し、ピンチを招くも、味方の中継プレーに助けられ、同点を回避。その後の2死二、三塁を三振で切り抜けるとガッツポーズを見せ、喜びを爆発させた。

09年から日本リーグのトヨタ自動車に所属。日本代表のことは熟知している。同僚の渥美や山崎、峰らも所属しているため、お互いに手の内がバレないよう気を付けているという。初戦は2-0、2戦目は1-0と接戦をしっかり勝ち切った。日本の最大のライバルが、04年アテネ五輪以来の金メダルへ好スタートを切った。