岩崎優は3者凡退で「日の丸デビュー」を飾った。いつものポーカーフェースで7回に4番手でマウンドへ。丸を初球のカットボールで二ゴロに仕留めると、岡本和は140キロ直球で右飛。最後は代打広岡から138キロ直球で見逃し三振を奪い、わずか8球で仕事を終えた。

「とりあえず良かったです。緊張もしなかったです」。初めてバッテリーを組んだ甲斐とも息の合った様子だった。

安定感ある投球で結果を残した上で、「ボールは思った感じの曲がり方とは違ったので本番までに修正します」と修正点も明確にできた。阪神ではセットアッパーを務める左腕は、侍でも「7回の男」テストに合格。右腕の山崎とともにリリーフとしてフル回転が期待される。

この日は、地元静岡県から両親が応援に駆けつけた。母恭子さんはセカンドビジター用の赤いユニホームなど「侍岩崎グッズ」に身を包んでいた。家族の温かいエールも受けながら、いよいよ日本代表として初めての戦いに臨む。