侍ジャパン柳田が“復活祭”で正真正銘の「100%」を誇示した。

右脇腹の違和感で別メニュー調整を続けていたが、巨人戦で「6番・中堅」のスタメンオーダーに並んだ。2点リードの6回1死二、三塁、2打席凡退で迎えた第3打席に平内の内角142キロをフルスイング。電光石火の打球で前進守備の一、二塁間を破る右前適時打まで決めた。

本当に間に合っていた-。強化合宿初日の19日から屋外でのフリー打撃を回避してきた。室内練習場での打撃再開はチーム関係者以外にはクローズされていた。柳田本人はスイング強度は「100です」と強調。五輪初戦となる28日の1次リーグ・ドミニカ共和国戦に間に合うかと問われ「間に合っているんですけど…」と話してきたが、真相は不透明のままだった。

前日24日楽天戦は試合前のシートノックに合流するも、野手陣で唯一の欠場。それが一転、本番前のラストマッチはトレーナーの報告を受け、首脳陣が正午を回ってから出場を決め、スタメン、適時打と超急速復活劇。試合後、右脇腹の状態は「はい。問題はないです」と即答した。日本選手団の金メダルラッシュの吉報を受け「チームみんなが、そこしか目指してないと思う」。有言実行を証明する。【為田聡史】