侍ジャパン稲葉篤紀監督はドミニカ共和国を警戒した。先発は巨人メルセデス、打者は40歳だがメジャー通算344発のバティスタ、144発のカブレラら実績者がそろう。

プロが参加するようになった00年シドニー五輪以降、初戦は1勝2敗と簡単な戦いではない。「CC(メルセデス)は日本の打者のことをよく知っているので、しっかりと対策を練っていきたい」と話した。福島での一戦に「1球1球魂込めて全力で戦う。福島の方が見て何かを感じていただけるように、届けられるように」と誓った。

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<プロ参加後の日本代表五輪初戦>

◆00年シドニー五輪 史上初のプロアマ合同チームで臨み、米国相手に2-4で延長13回サヨナラ負け。松坂が10回138球を投げて8安打2失点と熱投も、13回裏無死二塁から杉内がサヨナラ2ランを浴びた。

◆04年アテネ五輪 中畑監督代行のもと、イタリアに12-0で7回コールド勝利。打線は中村、福留に1発が飛び出すなど13安打。投手陣も6回無失点の上原、1回無失点の三浦で完封リレーを決めた。

◆08年北京五輪 星野ジャパンの初陣はキューバ戦に2-4で惜敗。先発ダルビッシュがセペダ、デスパイネ、グリエルらが並んだ強力打線に捕まり、5回途中7安打4失点で降板。痛恨の黒星スタートとなった。

<今大会の主なルール>

◆大会方式 1次リーグは参加6チームを世界ランクによりA、Bの2組に分け、各組3チームの総当たりで順位を決定。勝敗が並んだ場合は(1)直接対決成績(2)得失点率差(3)得自責点率差(4)チーム打率(5)コイントスの順で決定。順位に基づき、決勝トーナメントを行う。

◆試合方式 9回制。延長10回からタイブレークを行う。

◆タイブレーク 無死一、二塁から始める。

◆コールドゲーム 5回以降15点差以上、7回以降10点差以上(決勝と3位決定戦は適用しない)。

◆投球時間制限 無走者の場合、捕手の返球を受けてから20秒以内に投球しなければならない。

◆指名打者 採用。

◆リプレー検証 監督は映像によるリプレー検証を要求できる。

◆使用球 SSK社製。