先発森下暢仁投手(23)は5回無四球2失点の粘投で白星を手にした。

1回1死二塁でメキシコの3番メネセスに先制打を浴びると、4点リードの4回にも2連打から1失点。「やっぱり変な緊張感はありました。流れを作らないといけない立ち上がりで失点してしまったことは、本当に反省しないといけない」。試合後は謙虚に自戒したが、猛暑の正午から丁寧に68球を投げ抜いた。

大分商、明大時代に日本代表を経験しているが、プロ入り後では東京オリンピック(五輪)が初招集。「緊張感だったり、打者のレベルも全然違う。今は新しい自分でやっています」。この日はカーブ、チェンジアップを効果的に交えつつ、直球とカットボールで3本もバットを折った。建山投手コーチは「次も安心して出せる内容だった」と評価。連勝で勝ち進めば、中6日で8月7日の決勝戦で先発を任される可能性も十分ありそうだ。