開催国枠で45年ぶり出場するバスケットボールの日本男子は、黒星スタートとなった。

1次リーグ初戦で、世界ランキング2位の強豪スペインに77-88で敗れた。第2クオーター(Q)途中に同点とするなど見せ場はつくった。NBAで活躍する八村塁(23=ウィザーズ)はチーム最多20得点、渡辺雄太(26=ラプターズ)は19得点を挙げた。

19年W杯優勝のスペインに対し、同大会で5戦全敗の日本は32チーム中31位。強度の高い相手の守備に苦しんだ八村だが、それでも随所に能力の高さを示した。第2Q、一気に突き放された時間帯に強烈なダンクで味方を鼓舞。身長216センチのパウ・ガソル(バルセロナ)の上から、リングに遠いほうの左手一本で、豪快かつ巧みにたたき込んだ。第4Qにも渡辺とのコンビプレーでダンクを沈め、外角シュートも決めるなど追い上げムードをつくった。「NBAでプレーするのと同じぐらいの夢として、子供のころから目指してきた」という五輪の舞台で、確かな存在感を示した。

「まずは1勝」を目標とする日本は、29日に世界ランキング16位のスロベニアと、8月1日に同4位のアルゼンチンと対戦する。