東京五輪のボクシング男子フライ級準決勝で、田中亮明(27)が、カルロ・パーラム(フィリピン=23)に惜しくも判定で敗れた。

実況のアナウンサーは「田中も自分のボクシングを見せてくれました。狙い澄ました左も決めてくれました」と田中の健闘をたたえた。

田中は敗れたとはいえ、日本勢では、61年ぶりのメダルを獲得。解説者は「素晴らしい銅メダルです。おめでとう」とエールを送ると、アナも「日本がこれまで勝ちとることができなかったメダルです」と称賛した。

田中の弟は世界3階級を制覇したプロボクサーの田中恒成(26)。リオ五輪は出場を逃したが、見事に銅メダルを獲得した。実況では「自分はオリンピックで金を目指す。教育者と競技者の二足のわらじです。父と妻のおかげで強くなったと話してくれました」などと紹介されていた。