フェンシングの東京オリンピック(五輪)日本代表候補が25日、決定した。新型コロナウイルス感染拡大による選考レース中断、国際ランキング凍結からの再開をへて、先月すべての選考対象大会が終了。この日の日本協会理事会で承認された。

「候補」となっているのは、国際連盟からの確定枠通達や日本オリンピック委員会(JOC)による選手団の正式認定を控えているため。正選手(自力獲得枠8、開催国枠8)とリザーブ選手(女子エペを除く団体戦5)の計21人が発表された。

うち女子サーブル代表の4選手とコメント(原文まま)は以下の通り。

【女子サーブル】

<正選手>

江村美咲(22=立飛ホールディングス)

「リオデジャネイロ五輪の時には出場に届かなかったので、今回自力で出場権を獲得できたことは素直にうれしいです。小学生の頃からフェンシングを始めましたが、『珍しいし、かっこいいから』という理由でなんとなく続けていました。当時、将来の夢を聞かれた時も『オリンピック選手』と答えていましたが、そのころはまさか本当にオリンピックに出場する時が来るとは思ってもいませんでした。それからフェンシングの魅力にハマり、いろんな経験をして、たくさんの方に支えられてここまで来ることができました。今は出場だけでなく、女子フェンシング初のメダルを獲得することを目標に日々練習に取り組んでいます。出身地である大分県の皆様は、東京に来て時間がたった今でも変わらず応援していただき、いつも地元の温かみを感じさせてくれます。合宿などで帰った際には「おかえりなさい」と声をかけていただけることが本当にうれしいです。オリンピック本番ではたくさんの方に恩返しできるよう、1日1日を大切に過ごし、自分が納得できるまでやりきりたいと思っています。皆様に応援していただける選手になれるよう頑張ります!」

田村紀佳(29=旭興業)

「ここまでたくさんの世界大会に出場し、悔しくて泣く事も多々ありましたが、それが全てこの東京オリンピック出場への道につながっていたと喜びでいっぱいです。wookjaeコーチをはじめ、たくさんの方々に導いていただいた感謝の想いを胸に、本番までの日々を鍛錬を積んでいきます。目標はメダル獲得。日本サーブルは今のナショナルチームのコーチ達のおかげで強くなりました。それを結果で証明したいと思います。私の出身地である群馬県は群馬県は私の大好きな県で、沼田市はとても居心地の良い場所です。自然がたくさんあって本当に癒やしてくれる場所です。海がなくても山があって川もあって日頃から鍛えられる場所でそんな沼田で育ったことを本当によかったと思います。正直群馬県でどこまでフェンシングを知られているかは分かりませんが、最後まで全力を尽くして群馬県沼田市にメダルを持って帰れるように頑張ります!!是非群馬県出身の方々に応援してもらいたいです。頑張ります!!」

青木千佳(31=ネクサス)

「2016年に初出場したリオオリンピックでは初戦敗退という悔しい思いをしました。それから、自国開催である東京オリンピックに出場し個人、団体でメダルを獲得することを目標にしてきました。5年前の悔しい気持ちを晴らせるのは今回のオリンピックだけで、これまでやってきたフェンシング人生の全てを発揮したいと思っています。16年前に地元の福井県武生商業高校でフェンシングと出会い、これまで続ける事ができたのも地元の皆さんの応援、サポートのおかげです。2回目のオリンピックは自分のため、また今までお世話になったコーチやスタッフ、選手、支えてくださった方々への感謝の気持ちを力に戦います。どうか、応援よろしくお願いします」

<リザーブ>

福島史帆実(25=セプテーニホールディングス)

※本人意向でコメントなし

【木下淳】