東京都の小池百合子知事が30日夜、都庁で緊急記者会見を開き、会見の中で「コロナウイルスの世界的感染拡大により延期になっていた、東京五輪2020年大会が、来年7月23日~8月8日、パラリンピックは来年8月24日~9月2日の日程で合意した」と明かした。バッハ会長との電話会談で合意した。

マラソンの札幌開催については「暑さ対策としての札幌移転だった。季節的には変わっていないので、合意なき決定ではあったが、このままマラソンは札幌でとなるのではないか」とがっかりした様子を見せた。

日程が決まったことで、競技日程、チケットや会場の対応で時期的なメドが立った。今後はスムーズに対応できると話した。

暑さ対策や台風対策への課題は残っているとしつつ、これまでの知見や取り組みを生かしながら大会の準備を進めていくと自信を表した。選手に対しては日程が決まったことにより「目標に合わせて全力を挙げて練習を重ねられると考えいる」と語った。

バッハ会長との電話会談では「この大会を成功させるためには、まず、人類にとって見えない敵である、新型コロナウイルスに打ち勝ってこそだと、ともに頑張っていきましょう」と伝えたと強調した。

最後に「アスリート、観客、多くの方々にとって安全安心な2020大会になるように改めて準備を進めていく」と1年後の2020大会開催に向けて前向きに話した。【佐藤勝亮】