橋本聖子五輪相が16日、菅義偉首相と来日中の国際オリンピック委員会(IOC)トーマス・バッハ会長の会談に同席後、取材に応じた。「来年に延期された東京オリンピック(五輪)・パラリンピック開催について、非常に和やかな雰囲気で、前向きなやりとりが行われたと思っています。大会開催を必ず実現し、安心安全な大会の成功に向けて緊密な連携を取ることで一致しまして、極めて意義があるやりとりをされたと、大変心強くうれしく思っています。担当大臣としても全力で準備を進めていきます」と話した。

現在、東京大会スポンサー企業が延期に伴う追加負担にあたり、必ず来年は開催する確約を求めているという。バッハ会長の来日で、必ず東京大会を開催するとの確約があったという理解でよいか問われると「私はそのように受け止めている」との認識を示した。「来年に向かって、いかにお互い進めていくべきか、前に向かっていくお話ししかなかったと思っています」と話した。

バッハ会長は15日午後、来日した。橋本氏によると、同日夜、スポーツ庁の室伏広治長官らとともに、「オリンピックファミリーとして」バッハ会長の私的な食事会に参加したという。元五輪選手の橋本氏は「バッハ会長とは20~30年来のお付き合い」とした上で「それぞれの競技団体の状況や今後どのようにしていくのかとか、日本はいったい金メダルをいくつ取るのか、といった質問もあったり。仲間内の食事会でした」と明かした。