東京五輪・パラリンピックが来夏に延期決定後、初めて来日した国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長。国内での感染が拡大する中、16日は、マスク姿で菅義偉首相や小池百合子都知事らと相次ぎ会談をこなしたが、関係者は感染防止に最大の警戒を続けた。

バッハ会長は黒いスーツに、五輪マークが付いた高性能マスクを着用。東京都新宿区の都庁では部屋に入る際、両手を入念に消毒し、笑顔の「肘タッチ」から始まり、小池知事とリラックスした表情であいさつを交わした。

五輪のマスコット「ミライトワ」とパラの「ソメイティ」の大きな縫いぐるみを挟み、間隔を空けて行われた会談でバッハ会長は「参加者や日本国民の安心安全な環境を整備するために最大限の努力をする」と強調した。

組織委によると、バッハ会長は入国前から自主的な隔離措置を講じてPCR検査も実施。入国後も外部との接触を避けるために専用車で移動し、滞在先のホテルでも他の客と接しないような動線を確保しているという。

普段の面会とは異なり、新型コロナ対策も強化された。都庁では出席者に加え、報道陣も部屋の入り口で消毒を徹底した。都の幹部は「バッハ会長が来る場で感染者が出れば、大問題になる」と話した。

バッハ会長は大会組織委員会の森喜朗会長と臨んだ記者会見では、マスクを外したが、一定の距離を保って着席。それぞれの間にはアクリル板が設置されていた。組織委の広報担当者も「コロナの感染者が出ないよう細心の注意を払った」と語った。   (共同)