新型コロナウイルス対策で批判を浴びる菅義偉首相が連日の謝罪に追い込まれた。

与党幹部が緊急事態宣言下の深夜に飲食店を訪れていた問題が明らかになり、27日、身内の不祥事を参院予算委員会で陳謝した。前日26日も医療体制の不備について謝罪したばかり。立憲民主党の蓮舫代表代行の追及に怒りをにじませ、即座に反論するなど、冷静さを欠く場面もあった。

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東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの開催の是非に関しても菅義偉首相への質疑が行われた。

成立済みの東京五輪・パラリンピック関係予算の合計は昨年度までに計2796億円。さらに補正予算案を含めて959億円にプラス452億円の追加費用が上積みされる。立憲民主党の石橋通宏参院議員から「すべてのリソース(資源や資産など)をコロナ対策につぎ込むべき。本当にオリ・パラをやるべきなのか」と問われた菅氏は「オリンピックの開催とは別」と開催意欲を示した。