丸川珠代五輪相が11日、閣議後の会見で、東京オリンピック(五輪)・パラリンピック代表選手のワクチン接種の進捗(しんちょく)について「基本的に各競技団体で、選手を普段から診ているスポーツドクターなど、まず競技団体が接種の打ち手を探してくるという状況」と明かした。

一方で「手続きやいつワクチンが来るのかは明確ではない。私どもが間に入って調整したい」とし、接種スケジュールは未定と強調した。

先日、河野太郎行革相が代表向けの接種が行われた場合、丸川氏からの報告とした上で「トレセン(=ナショナルトレーニングセンター)などで打つことになるだろう」との見通しを示した。丸川氏は「競技チームによって、合宿する場所、期間がずれているが、仮にまとまって打てる、ということになり、場所がない、ということになれば、トレセンを使うことも考え得るのではないか、ということ」と、東京都北区・味の素ナショナルトレーニングセンターが代表の接種会場となる可能性を示唆した。