東京オリンピック(五輪)への出場権争い、現在日本人2番手につけている稲見萌寧(21=都築電気)が22日、アース・モンダミン・カップ(24日開幕)を前に会見した。稲見は今季6勝を挙げ、世界ランキングで畑岡奈紗の11位に続く25位で日本人2番手につけている。五輪出場は、今大会終了後の28日付世界ランクで日本人上位2選手に決まる。稲見は、今大会に出場する同3番手(28位)の古江彩佳、今週行われる全米女子プロ選手権に出場する同4番手の渋野日向子(31位)と3人で残る1枠を争う。

五輪代表決定まで最後の試合に臨む心境を聞かれ「全然気にしていません。アース・モンダミン・カップは大きな試合なので、上位で優勝争いに絡めれば」と淡々と話した。今年は、中京テレビ・ブリヂストン・レディースまでで5勝を挙げたが、リゾートトラスト・レディースでスイングの調子を崩し、前週のニチレイ・レディースでは今年ワーストの41位に沈んだ。大会前や練習ラウンドで修正に努めたが、この日までで「手応えは40%」と復調の途中にある。

今大会は、賞金総額3億円、優勝賞金5400万円と通常ツアーの3、4勝分の賞金が稼げる高額大会。「金額ではなく、どんな試合も勝つことが大事」という稲見だが、優勝すれば東京五輪出場権も、賞金ランク1位も手に入れることができる。ゴルフの調子はまだまだのようだが「迷わず決め打ちしたい」と大事な試合に集中して臨む。