東京オリンピック(五輪)男子ゴルフに出場する松山英樹(29=LEXUS)と星野陸也(25=フリー)が27日、公式会見に臨み、共に初出場となる五輪への意気込みなどを語った。

松山は米ツアー大会出場中の7月2日に新型コロナウイルス陽性が判明し、同大会を棄権。喉の痛みや頭痛、吐き気があるとして同15日からのメジャー、全英オープンも欠場していた。五輪へ向けても状態が心配されていたが、会見場に元気な様子で姿を見せると「日本での五輪にプレーヤーとして出られることは最初で最後だと思うので、その中で出られることは大変うれしい。3週間前にコロナにかかって不安があったんですけど、出られてよかったなと思います。ゴルフができる喜びを感じました」と語った。

陽性判明後、10日間は練習ができず、本格的な練習を再開したのは日本に帰国した21日以降からだという。23日の開会式は欠席しており、24日からは星野らと共に会場の霞ケ関CC(埼玉)で練習ラウンドなどを行って調整。「初めての五輪なので、明後日のスタートでどういう気持ちになるかわからない」と話し「今まで通り1打1打集中して頑張れたらいいなと思っています」と意気込んだ。

五輪の出場枠は60人で、これはメジャーなどビッグトーナメントの約半数ほどの人数となっている。出場予定だった今年の全米オープン覇者で世界ランキング1位のジョン・ラーム(26=スペイン)や、同じく20年の全米オープンを制した世界ランキング6位のブライソン・デシャンボー(27=米国)は大会前検査でコロナ陽性が判明したとして25日に欠場することを発表。

そのほか、元世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン(37=米国)をはじめ、アダム・スコット(41=オーストラリア)、セルヒオ・ガルシア(41=スペイン)、ティレル・ハットン(29=英国)ら有力選手も過密日程などを理由に出場を辞退しており、有力選手不在の中での開催となる。

星野は日本開催での五輪へ向け「オリンピックは小さい頃からテレビで見ていて出場したいと思っていました。今回、出場することが決まり、大変うれしく、光栄に思っています」と力を込めた。東京五輪の男子ゴルフは29日から8月1日までの4日間の日程で行われる。