松山英樹(29=LEXUS)が4バーディー、2ボギーの69で回り、首位に6打差の20位スタートを切った。

前半に4バーディーを奪って一時は首位に迫るも、後半はショットが乱れ、伸ばしきれず。残り3日での巻き返しを狙う。星野陸也(25=フリー)は71で41位発進。雷雨の影響で約2時間半の中断もあった中、シュトラカ(オーストリア)が63で首位に立った。今大会は60選手で争い、予選落ちはない。

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松山の金メダルへの挑戦が始まった。スタート時は関係者らの拍手に手を挙げて応え、ティーオフ。3番で初バーディーを奪うと、最初のパー5となった5番ではティーショットを右バンカーに入れたが、正確なリカバリーで第3打を約1・5メートルにつけて2つ目のバーディー。勢いに乗ると、7番、8番でも連続バーディーを奪って首位に1打差まで迫った。

2日に新型コロナウイルス感染が判明。「本格的な練習ができたのは日本に帰国してから」と語っていた不安を一掃するような滑り出しだったが、後半は試練が続いた。徐々にショットが荒れ始め、「9番以降は良いプレーができなかった」と何とかパーを拾ってしのぐ展開に。ボギーとした9番、11番はティーショットを大きく曲げており「思ったようなショットが打てないとスコアはなかなか伸びない」とうなだれた。

5月にメジャー、マスターズで日本人初優勝後、初の日本凱旋(がいせん)試合が初めて臨む地元五輪。メダルへの期待を背に「日本での五輪に選手として出られることは最初で最後」と奮い立たせている。「(後半は)ボギーを1個に抑えられたので良かった」と悪い中での手応えも口にしており、明日以降の巻き返しへ「いいショット、いいパットをするだけ」と力を込めた。