日本の松山英樹(29)が、同一年に「マスターズ&五輪制覇」の偉業に大きく近づいた。進化を続ける松山を新たに支えるのが「金色」ならぬ「水色」の相棒だ。ドライバーと3番ウッドのシャフトはシャフトメーカー「グラファイトデザイン」(埼玉県秩父市)の人気モデル「ツアーAD」の「DI8-TX」を10年以上愛用してきたが、6月から鮮やかな水色が特徴的な同社の秋発売予定の新モデルを試しているという。初日は「オレンジ」が特徴的な旧作を使用したが、2日目以降は新作に替えてスコアを伸ばした。

松山が使う旧作はプロ使用率の高い60グラムよりも重い80グラムで、硬いのが特徴だった。同社担当者によると、新作はそうした数値はほぼ同じ。加えて剛性が上がっており「強く振ってもねじれない」という。もともと松山はクラブヘッドも頻繁に交換するなど、ギアへの探求心も強い。新シャフトについては「イメージは悪くない」と伝えられているという。最終日(1日)も、水色の新たな相棒とメダルを目指す可能性が高まっている。【松尾幸之介】

◆五輪ゴルフの順位決定方式 メダルに絡む順位の選手の合計打数が並んだ場合はプレーオフ(PO)で順位を決定する。金、銀、銅(1~3位)までを決めるため、仮に1位に2人、3位に5人など選手が並んだ場合は2度に分けて別々のプレーオフを実施する可能性が高い。大会担当者によれば、PO開催は決定しているというが、各パターンでの細かなレギュレーションについては「まだ正式に決まっていない」とした。