松山と再び優勝を争うことになったシャウフェレにとっても日本は特別な場所だ。台湾生まれで日本育ちの母を持ち、祖父母は現在も都内在住で旅行代理店を営む。親戚も多く、7月に結婚した妻は日系米国人。「日本の文化や食事が大好き」と語り、15年のプロデビュー戦には山梨県内の大会を選んだ。東京開催の五輪は大きな目標のひとつだった。コロナ禍の大会規定で祖父母に会えず「本当に残念だ」と語っていた27歳が、金メダル獲得をかけて松山と激突する。