日本の松山英樹(29)が銅メダルをかけて臨んだプレーオフの1ホール目で脱落となり、惜しくもメダル獲得を逃した。

通算15アンダー、269の3位でモリカワ(米国)、マキロイ(アイルランド)、ケーシー(英国)ら7人と並び、2組に分けて行ったプレーオフへ突入。1ホール目でモリカワらがパーとする中、松山はボギーとし、惜しくも脱落となった。

松山は「なかなか自分が思っているパフォーマンスが出せなかったですけど、こうして上位で争えたということはすごくよかったなと思いますけど、今日のプレーはトップに追いついて追い越せる雰囲気も感じながら、なかなか最後の部分がうまくいかなかった」と振り返った。

最終18番の約4メートルのバーディーパットを決めれば単独3位となり、プレーオフに持ち込まずに銅メダルを獲得できるチャンスもあった。「バーディーを取って終われれば銅メダルということもわかっていましたけど、そこで決めきれない。最後のパットを決めきれないというところで悔しさしか残らなかったですね」と唇をかんだ。

初の五輪出場で4日間の戦いを終えた。地元開催の大舞台の感想については「オリンピックというのはどういう評価なのかわからないですけど、やっぱりメダルは取りたかったという思いは強かったので、悔しいですね」と話した。

◆プレーオフのやり方 五輪特別レギュレーションとして3位で並んだ7人を3人と4人の2組に分けて行う。まずはモリカワ、ペレイラ、ムニョス、潘政■(■は王ヘンに宗)の4人がプレーし、その次に松山、マキロイ、ケーシーの3人がプレー。コースは18番を使い、決着しなければ、10番、11番とコースを移して行う。それでも決まらなければ再び18番から同じ3ホールを繰り返す。先にプレーした組はうしろの組の結果を待って次のコースへと移る。五輪は前回のリオ五輪から112年ぶりに競技に復活し、同大会では男女ともにプレーオフにもつれこむことなく順位が決まった。