日本の松山英樹(29)は銅メダルをかけて臨んだプレーオフの1ホール目で脱落となり、メダル獲得を逃した。大会後の主な一問一答は以下の通り。

-初の五輪の感想は

松山 悔しいですね。

-今日はパットに苦しんだ

松山 ある程度、想定はしながらも、ショットで取るしかないというのはラウンド前からずっと分かっていたんですけど、途中11番、12番とかはそういう流れになりそうなところで、ザンダー(シャウフェレ)もミスしていけるかなと思ったんですけど、なかなか詰めがうまくいかないとこういう結果になると改めて思いました。

-14番あたりでいけるかなと思ったか

松山 11番、12番で取れたのが良かった。14番でリーダーボードをみ見た時、サバティーニが17アンダーで上がっているんで、それ以上いかないと金メダルはないと思っていた。あがり3つ取れればいけると思っていましたが、うまくいかなかったですね。

-優勝がなくても銅メダルがあるというのが五輪ですが、プレーオフでの切り替えは

松山 17番終わった時点でほぼないと思っていたので、バーディーを入れて終われたらなと思ったけど、それはかなわず、最後、プレーオフで良いショット打ったんで、決めきることができればなと思ったんですけど、セカンドはジャッジミスだった。

-ジャッジミスとは

松山 いろいろですね。

-パターは不安を抱えたままスタートしたのか

松山 久々の試合ですし、優勝争いもなかなかしていなかったので、新たなことを始めて、どういう反応するかなと思っていた。ある程度難しくなると思っていたし、逆にうまくいくかもしれないけど、ショットでチャンスをつくらないといけないと思っていた。

-無観客開催だったが、ボランティアの応援があった。日本でプレーした感じはあったか

松山 無観客でしたけど、たくさんのボランティアの方が来てくれて、最後もたくさん応援してくれていたが、期待に応えられなかったのが悔しい。

-丸山コーチが昨日「病み上がりにも関わらず、頑張ってくれた」と言っていた。今週1週間、試合もなくいきなりだった。自分のゴルフはまあまあまでいけたのか

松山 結果が全て。メダルが取れなかった以上は…。

-日本を背負ってずっときているが、五輪は日本を代表して戦う舞台。何か違うところは感じましたか

松山 家に帰ってもずっと五輪ばかりやっている。テレビで見ている人たちは、4年に1回しか注目されないかもしれないと考えると、ゴルフはメジャーがあって、その分、恵まれているのかなと思ったりして。4年に1度しかないということで僕もここで結果を出したかったが、なかなかそういう風にはならなかった。それでも経験できたことは良かった。

-マスターズの優勝争いの緊張感と、今日の優勝争いの緊張感はどちらが緊張したか

松山 マスターズの方が比にならないぐらい緊張していた。今回は自分の状態もそこまで期待できるものじゃなかったから、そういう意味でも楽にいけたんですけど、グリーン上だけ、かなりプレッシャーを感じてましたね。

-3年後のパリ五輪は

松山 どうですかね。出たいかと言えば、あまり乗り気じゃない。陸也に頑張ってもらいましょう。

-明日から再出発。シーズン後半はどうか

松山 体調もまだ良くなってないんで、体力的に戻ってないので不安はありますが、試合をやりながら乗り切っていきたい。

この日は通算15アンダー、269の3位で松山、モリカワ(米国)、マキロイ(アイルランド)ら7人が並び、銅メダルをかけたプレーオフへ突入。1ホール目でモリカワらがパーとする中、松山はボギーとし、惜しくも脱落となっていた。

 

◆プレーオフ 五輪特別レギュレーションとして3位で並んだ7人を3人と4人の2組に分けて行う。まずはモリカワ、ペレイラ、ムニョス、潘政■(■は王ヘンに宗)の4人がプレーし、その次に松山、マキロイ、ケーシーの3人がプレー。コースは18番を使い、決着しなければ、10番、11番とコースを移して行う。それでも決まらなければ再び18番から同じ3ホールを繰り返す。先にプレーした組はうしろの組の結果を待って次のコースへと移る。五輪は前回のリオ五輪から112年ぶりに競技に復活し、同大会では男女ともにプレーオフにもつれこむことなく順位が決まった。