演技構成は「お楽しみに」。体操男子で個人総合五輪2連覇の内村航平(31=リンガーハット)が29日、都内で行われた強化合宿でオンライン取材に応じた。

先月、両肩痛の影響で種目別鉄棒に絞って東京五輪を目指すことを公表した。「実際は6種目で狙いたいんですけど、6種目でいきたい思いは変わってないですけど、どうしても肩の痛みが取れなくて。個人総合、団体を諦めた訳でなく、自分が1番輝ける方法がこれしか見つからなかった」と決断の真意に触れた。

注目の構成は…。「詳細は教えたくないです。お楽しみにという意味も込めて」とニッコリ。H難度ブレトシュナイダーに18年以来の再挑戦する意志は認めたが、あえて試合での種明かしにこだわった。「鉄棒1種目だけでも、6種目で出せていたあの感じ、見ている人をワクワクさせる、というようなところを」と自信もにじんだ。

専念宣言から、SNSなどで構成予想も起きた。「ウチムラ」と名の付く新技を見せるのでは、という期待もあったが、「名前の付いた技はほしいんですけど、ここまで個人総合で結果を残して、あえて(技が)ないというのもありかなと」と逆張りも。注目のお楽しみ解禁は、9月の全日本シニア選手権(高崎)になる。【阿部健吾】