ハンドボール男子で代表引退を表明した東京オリンピック(五輪)代表の土井レミイ杏利(31)が、素直な心境をつづった。

4日、自身のツイッターに「この東京オリンピックをもちまして、日本代表活動を引退させていただくことに致しました」と報告。

さらに、以下のような葛藤があったことを記している。

「僕は本来、弱い人間です。今大会も何度もプレッシャーに押しつぶされそうになりました。

部屋でただ1人震えていました。

逃げたくなりました。

何度吐きそうになったか分かりません。

でも、キャプテンの弱さはチームに伝染します。

皆に弱い姿を見せる訳にはいきません。

弱音を吐く訳にはいけません。

本来を見据え、チームをコントロールできなければいけません。

強くないといけません…。

でも見方を変えると、いつも皆がいてくれたからこそ強くいたいと思えたという事であり、自分なりに強くあることが出来たんだなと気付きました。

皆が僕をキャプテンにしてくれました。

今ならよく分かります。

監督に指名された時ではなく、チームのため、応援してくださる皆様のために強くなれた時、本当の意味でキャプテンになれるんだなと。

『心の在り方』なんだと。

最後の最後に皆に気付かせてもらいました。

日本代表に初めて招集されてから今日この日まで、日本のために戦えたことを心の底から誇りに思います」(原文まま)

土井レミイ杏利は、動画投稿アプリ「TikTok」などで人気が急上昇した選手で、日本代表の主将を務めていた。

今大会で、日本は1日のポルトガル戦で31-30で勝利。88年ソウル五輪以来33年ぶりに勝ったが、準々決勝に進めずに敗退が決まっている。