国際柔道連盟(IJF)は4日、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、グランプリ・ラバト大会(モロッコ、6~8日)の中止を発表した。

東京オリンピック(五輪)出場権の基準となる世界ランキングポイント対象大会の1つで、日本選手の派遣は予定されていなかった。東京五輪に適用される世界ランクが確定する5月末までに残された国際大会は5つとなった。選手への対応策として、グランドスラム・エカテリンブルク大会(13~15日、ロシア)のエントリー期限延長を発表しているが、新型コロナウイルスの世界的流行を受け、開催の見通しは不透明だ。今大会にエントリーしていた男子100キロ超級で五輪2連覇、世界ランク31位(4日現在)のテディ・リネールらにとって、五輪で上位8人が手にするシード権確保が厳しい状況となった。