24分超の激闘が幕を閉じた。男女14階級で唯一、決まっていなかった代表を決める日本柔道史上初のワンマッチが行われ、17年から世界選手権2連覇の阿部一二三(23=パーク24)が勝った。

19年世界王者の丸山城志郎(27=ミキハウス)を延長戦の末に大内刈りの技ありで下し、来夏のオリンピック(五輪)代表内定を勝ち取った。男泣きした。

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全日本柔道連盟の金野潤強化委員長は、ワンマッチで争った両者へ敬意を表した。「2人とも本当に素晴らしい柔道をしてくれた。最高の戦いで心から感動した」。コロナ禍の影響もあり、男子66キロ級のみ代表選考がこの日までもつれたが「互いにライバルがいて成長させてくれたと思う。阿部も丸山の思いを背負って五輪で戦ってくれると思う」と期待した。