全日本柔道連盟(全柔連)の中里壮也専務理事が26日、常務理事会後のオンライン取材に応じ、事務局内のパワーハラスメント問題において自身も加害者として疑惑をかけられていたことを明かした。

昨年4月、全柔連事務局内で発生した新型コロナウイルス集団感染の原因を調べる過程で、前事務局長ら管理職3人のパワハラ疑惑が判明。その後、コンプライアンス委員会が職員へ聞き取り調査を行った。11月に山下会長に提出された報告書には、前事務局長のみ「パワハラの存在を指摘」と記載されていた。

中里氏は「(パワハラ疑惑の)3人のうちの1人が私だった。報告書は会長、副会長しか開示されてないので、それ以上のことは分からない」と話した。

中里氏は15年4月に事務局長に就任。一時は事務局長と専務理事を兼務していた時期もあったが、18年9月に前事務局長を招聘(しょうへい)し、専務理事に専念した。昨年4月には自身も新型コロナウイルスに感染し、病床から代表取材などに応じていた。