18年世界選手権銅メダルで東京五輪代表補欠の大野陽子(31=コマツ)は決勝で世界ランキング15位のバルバラ・マティッチ(クロアチア)に優勢負けを喫し、初優勝を逃した。

序盤から果敢に立ち技から寝技につなげる攻撃を続けたが決めきれず、残り時間42秒で一瞬の隙を狙われて隅落としで技ありを奪われた。試合が終了すると、ぼうぜんとした表情で畳を見つめた。

スロースタートが課題だが、今大会は初戦の2回戦から4試合連続一本勝ちで勝ち上がった。優勝候補の海外勢も途中で敗れ、初の世界女王の称号を手にする絶好の好機であったが、最後は力尽きた。

男子90キロ級は18年大会銅メダルの長沢憲大(パーク24)が5位。村尾三四郎(東海大)は2回戦で敗退した。