東京五輪の柔道の組み合わせ抽選が22日、オンラインで行われた。開会式翌日の24日に男女軽量級から始まり、日本選手団金メダル1号の期待が懸かる17年世界選手権女子48キロ級覇者の渡名喜風南(25=パーク24)は順当に勝ち上がれば、準決勝で美人柔道家として知られる18、19年世界女王のダリア・ビロディド(ウクライナ)と対戦する可能性が高い。男女の注目5階級の見どころを紹介する。

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【男子73キロ級】

五輪2連覇を狙う大野将平は2回戦から登場。

京都市育ちで18年世界王者の安昌林(韓国)とは決勝まで当たらない反対ブロックに入った。昨年2月の国際大会を制して以降、五輪代表14人の中で唯一実戦を経ず本番へ臨む。今大会を「2度目の集大成」と位置づける29歳は、64年東京五輪から初採用された柔道の発祥国代表として「再び日本武道館で日本柔道を体現したい」と静かに闘志を燃やしている。