悲願の金メダルを獲得した柔道男子60キロ級高藤直寿の恩師も喜びに浸っていた。小1から栃木の野木町柔道クラブに通い始め、福田健三会長(71)に指導を受けた。25日のテレビ朝日系情報番組「サンデーLIVE!!」では、野木町の自宅で観戦する様子などを放送した。

優勝の瞬間には目を潤ませていたが、表彰式5分前には高藤本人から電話がかかってきた。福田会長は「ほんとうによかった」とねぎらうと、高藤は「メダル持って帰ったら、福田先生の首にメダルかけて酒飲むんだ」と答えたという。「やっぱり教え子なんだ。そうやってくれるから、指導者を辞められなくなっちゃうんだ」と、満面の笑みで話した。

指導していた時代を振り返り「小学校低学年のころから五輪で金メダルを取りたいと言っていた。ちょっとやんちゃなところもあるけど、柔道に対する強くなりたい気持ちは人1番持った子だった。強くなるためには何すればいいかって、常に考える子だった」と話していた。