男子66キロ級の阿部一二三(23=パーク24)と妹で女子52キロ級の詩(21=日体大)が、同日に金メダルの快挙を成し遂げた。

性別の異なるきょうだいが、五輪のメダルを取るのは日本初。詩は決勝でライバルのブシャール(フランス)に延長の末、一本勝ち。52キロ級で日本初の金メダルを獲得した。一二三は決勝でマルグベラシビリ(ジョージア)に優勢勝ち。66キロ級では08年北京五輪以来となる3大会ぶりの金メダルとなった。

   ◇   ◇   ◇

阿部きょうだいの両親は試合後、日本武道館に駆け付けた。無観客開催のため都内の自宅で応援し、会場に急行。2人から金メダルを首に掛けてもらった浩二さんは「最高の結果を僕らのもとに届けてくれて本当にうれしいです。一二三には『最高のできだったな』、詩には『我慢強くよくやったな』と伝えました」。愛さんは「最高のプレゼントをありがとう」と感謝の言葉を伝えた。