2大会連続金メダルのテディ・リネール(32=フランス)が、準々決勝でバシャエフ(ROC)に敗れて3連覇を逃し、敗者復活戦に回った。

16年リオデジャネイロ五輪では決勝で原沢久喜に勝利を収めた。17年の世界選手権でも8連覇を達成するなど盤石の強さを誇ったが、その後は長期休養していた。19年に復帰したが体重が増えて精彩を欠き、20年2月に影浦心に敗れ、9年以上続いた連勝が154で止まった。コロナ禍で道場が閉鎖された中、自宅で筋力強化に励んで体を絞り込み、今年に入って復調の兆しを見せていたが、全盛期の強さには陰りが見えていた。

原沢との決勝での因縁の再戦は実現しなかった。