初採用された男女混合団体決勝で、日本は1-4でフランスに敗れ、銀メダルとなった。決勝で出場する前に敗退が決まった大野将平(旭化成)は「男女混合で負けたことはしっかりと胸に刻まないといけないと思っています。キャプテンとしてチームを優勝に導くことができなかった責任を感じています。また3年後、日本柔道チームとしてリベンジできるように精進していきたいです」と唇をかんだ。

初戦となった新井千鶴(三井住友海上)がアグベニェスに小内刈りで2度技ありを許し、合わせ技で一本負け。続く向翔一郎(ALSOK)もクレルジュに隙を突かれ、隅落としで一本負けを喫した。素根輝(パーク24)がディコから大内刈り、横四方固めの合わせ技で一本勝ちし、1勝を取り返したが、ウルフ・アロン(了徳寺大職)が08年、12年、16年と3大会連続で男子100キロ超級を制したリネールに延長の末に敗れた。決勝から出場した芳田司(コマツ)もシシケの裏投げで技ありを許し、日本の敗退が決まった。

個人戦は男女で金メダルラッシュだったものの、最終日は金メダルで締めくくることができなかった。新井は「良い流れをつくらなくてはいけなかったですが…ふがいないです。本当に。日本にいい流れを作ることができなかった」と悔しそうな表情。個人戦で3回戦敗退していた向井は「個人戦で思うような結果が残せなくて、団体では少しでもみんなのために戦いたかったですが、最終的に足を引っ張ってしまい、申し訳ない気持ちです」と両肩を落としていた。

初戦となった準々決勝では、阿部詩(日体大)と大野が、まさかの敗戦を喫するなど苦戦を強いられたが、その後4連勝で4-2と逆転勝ち。準決勝のROC(ロシア・オリンピック委員会)戦では、第1試合に登場した大野が立て直し、新井、向、素根も勝利を収めて4-0で快勝。決勝に駒を進めていた。

◆柔道混合団体 チーム構成は男女3人ずつの計6人。男子は73キロ以下、90キロ以下、90キロ超、女子は57キロ以下、70キロ以下、70キロ超。同じ階級の選手同士が対戦し、決着がつかない場合はゴールデンスコア(GS)方式の延長。引き分けはない。チームの勝敗が並んだ場合は、無作為に選ばれた階級の選手同士が代表戦を行う。試合時間は4分。