9月に退任する男子代表の井上康生監督(43)が、最終日を終えて総括した。個人戦では7階級で史上最多の5個の金メダルを獲得したが、この日の男女混合団体では銀メダルで終わり、有終の美は飾れなかった。

表彰式後、選手たちに胴上げされた同監督は「2位で期待に応えられず、非常に悔しく思う。勝って胴上げさせたかった悔しい気持ちが半分。でも、こんなに素晴らしい選手たちと戦えた。かけがえのない経験であり、これほど幸せ者はいない」と目を赤くして振り返った。

12年11月に代表監督に就任し、選手と向き合って強化を進めてきた。16年リオデジャネイロ五輪では全7階級メダル獲得の快挙、今大会は5階級で金メダルを獲得した。この日の決勝後は、涙ながらに選手たちと抱擁し、最後の戦いを終えた。