空手の東京オリンピック(五輪)組手女子61キロ超級代表の植草歩(28=JAL)がパワハラ被害を訴えている問題で、全日本空手道連盟(全空連)の香川政夫選手強化委員長(65)が辞任の意向を固めたことが6日、分かった。香川委員長と日刊スポーツとの一問一答は以下の通り。

-今後について

一切の責任は私にある。早く解決するために、(全空連)の一切の職を辞する。

-辞表は提出したか

今日このあと郵送する。

-理事職も務めてきたが、9日には臨時理事会が開催される

(処分や辞任承認は)理事会で議決されることになるので、そこには出席する。

-パワハラ行為を行ったことの認識は

稽古の中で竹刀を使ったことは事実。その練習で(植草に)けがをさせてしまったんだから、責任は自分にある。ただし、目を突いたり、故意にけがをさせたりということは断じてない。

-第3者からの聴取前に、当事者だけを対象とした聞き取りを元に処分が決まる。不満はないか。

それに関しては、倫理委員会に聞いて欲しい。

-帝京大の役職に関しては

大学が調査を行っている段階。(調査終了後に)大学側の見解をきちんと公開すると聞いている。

-教え子に告発された

育てた弟子にそうさせたことは自分の責任。(それでやめることになるのは)本望や。信頼関係がなくなってしまった。他の誰のせいでもなく、私の責任。

-五輪開催が近づく中で、志半ばでの辞任となるが

やり残したことはない。長年要職に就かせてもらい、メダルを獲得するためにずっとやってきた。あとは選手に頑張ってもらうしかない。