日本オリンピック委員会(JOC)の山口香理事は20日、新型コロナウイルスの感染拡大で開催への懸念が高まっている東京五輪について「私の中では延期しないで開催するという根拠が見つからない」との立場を示した。

その上で中止や延期を巡る議論の内容が不透明な現状を問題視し、「水面下で話し合いが行われて選手は情報共有されず、不安や不満が山ほどあると思う」と指摘した。さらに「スポーツ界が胸を張って『五輪をやれる』とは言えない状況」との認識を示した。

27日のJOC理事会で「開催するのならどういう根拠に基づいているのか情報を示してほしい。より良い形での開催を目指し、できることは何か、をみんなで考えたい」との意見を伝える考えも示した。

JOCの山下泰裕会長は20日、宮城県東松島市で「さまざまな考え方や意見があることは理解しているが、安全、安心な形で東京大会の開催に向けて力を尽くしていこうという時。一個人の発言であっても極めて残念」と指摘。国際オリンピック委員会(IOC)から、山口氏の発言について真意の確認があったことも明かした。(共同)