新型コロナウイルス感染拡大によって東京オリンピック(五輪)が延期となったことで、大きな影響を受けそうな各国のベテラン選手たちが気持ちを切り替え21年の大会を迎える決意を語っている。

04年アテネ五輪の陸上男子100メートル覇者ジャスティン・ガトリン(米国)は来年2月に39歳となる。年齢との戦いも厳しいものになるとみられるが、AP通信に「1年で何かが変わるとは思わない」と語り、再び大舞台を狙う。ライバルで今年11月に38歳となる元世界記録保持者アサファ・パウエル(ジャマイカ)も「来年に向けて準備しないと」と宣言した。

五輪通算9個のメダルを誇る陸上女子の34歳、アリソン・フェリックス(米国)はタイム誌に「失ったものを考えないようにするのは難しい」と戸惑いを認めながらも「目標は変わらない」と述べた。

7度の五輪を経験している男子テニスの46歳、リーンダー・パエス(インド)は今季を集大成と考えていたが、米スポーツ専門局ESPNに現役を続けるべきか「熟考する」と明かした。アーチェリー男子では今夏の東京五輪で引退する考えだった12年ロンドン五輪金メダリストで38歳の呉真■(韓国)は現役続行を決めたと世界アーチェリー連盟が地元報道を引用して伝えた。

射撃女子で8度五輪に出場した51歳のニーノ・サルクワゼ(ジョージア)と体操女子で7度参加した44歳のオクサナ・チュソビチナ(ウズベキスタン)は練習環境に影響を受けながらも東京の夢を追う。チュソビチナは「東京に出て引退したい」。ソ連時代の1988年ソウル五輪で金メダルに輝いたサルクワゼは「この新型コロナウイルスの感染拡大よりひどい時期を乗り越えて生きてきた」と語った。

全盛期だった80年にモスクワ五輪のボイコットを経験した84年ロサンゼルス五輪の競泳男子金メダリストのローディ・ゲインズ氏(米国)は「短期間でも選手の入れ替わりはある」と米NBCスポーツで解説し、影響を受けそうな選手として35歳のライアン・ロクテ(米国)を挙げた。そのロクテはESPNで「これまでの人生で一番厳しくなる。でも間違いなくやれる」とメダル獲得に意欲を示した。

※■は火へんに赤を並べる