橋本聖子五輪相(55)が8日、緊急事態宣言発令後、利用中止となっているオリンピック・パラリンピック選手の強化拠点である東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)について、今後、早い段階での利用再開が検討されていると明かした。

橋本氏は「1日にスポーツ庁から日本オリンピック委員会(JOC)に対して、屋外施設に関し、しっかりと対策を打つ中で解除していく考えもあると、打ち出されました。その中で、各競技団体(NF)の要望があれば、屋内外を問わず、対応を考えるということも、通達の中にはありましたので、各NF側が今後、申請をしていくのではと思っている」と通達内容を明かした上で、屋外施設から段階的に使用再開が検討されると示唆した。

さらに橋本氏は「屋外施設を活用した身体的なチェックなどの段階的な再開プログラムを、来週をめどに提供できるように準備していると聞いている」とした上で「要望をしっかりと聞いていただき、対策方法が万全であると東京都も納得となれば、選手たちも非常にモチベーションを高く持って、トレーニングに打ち込む環境作りに入っていけるのでは」と評価した。

日本スポーツ振興センター(JSC)は緊急事態宣言延長を受け、今月6日、NTCの利用中止期間を31日まで延長すると発表していた。