東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は21日、東京ビッグサイト(江東区)で、観客や関係者が会場に入る際に行う、スクリーニング(審査)の実証実験を行った。

新型コロナウイルス対策としては、サーモグラフィー、非接触型検温器、発熱感知シールの3パターンを実験。列に並ぶ際は1・5メートル間隔を取った。これらを含め44のシナリオを検証し、実際の計画に落とし込んでいく。

手荷物検査では荷物を持っている人に比べ、持っていない人の方が2分の1の時間で入場できることも分かった。組織委の岩下剛警備局長は「入場は手荷物少なくストレスフリー ~大きな感動をお持ち帰りいただきますので、手荷物は最小限でお願いします~」という標語をアピールした。

岩下氏は「国内外でスポーツイベントが再開している。我々は確実に東京大会があると確信し、フルスタジアムで開催することを前提に準備を進めている」と話した。【三須一紀】