8日に開催する体操の国際大会(東京・国立代々木競技場)を成功させるため、主催の国際体操連盟(FIG)が徹底した新型コロナウイルス対策を打ち出している。コロナ禍に五輪競技で海外から選手を日本に招いて開く初の国際大会となり、出国前から感染症予防に努めてきた外国勢は4日から来日。大会運営などで、来夏の東京五輪のテストケースとして注目される。

日本をはじめ、参加する米国、ロシア、中国は外部と隔離して事前合宿を行うなどし、定期的にPCR検査を実施。FIGによると、10月28日までに受けた検査で日本の内村航平(リンガーハット)以外に陽性と判定された選手はいなかったという。内村も再検査が陰性だったため、大会医師団が「偽陽性」と結論づけた。

海外の選手はチャーター機などで日本入りし、入国の際も一般旅客と接触しない動線を確保。宿泊先では国ごとにフロアを貸し切り、警備員も配置する。試合や練習以外の外出は特別な理由がない限りは認めていない。会場に移動するバスも国ごとに用意するなどし、外部と接触を禁じた「バブル」の状態を保つ。

来日後は日本勢を含め、毎日のPCR検査が義務づけられる。FIGの渡辺守成会長は「医学的には意味がないと言われたが、コロナかもしれないと思いながら試合をやることはできない。毎日テストをやって選手に安心感を与える」と意図を説明した。

政府は今回、本来であれば隔離措置が必要な入国後14日間に、海外からの選手が大会に出場できるよう例外的に認めた。五輪・パラリンピックに向けた新型コロナ対策を検討する政府の調整会議でも、入国を受け入れるための条件が協議されている。FIGは細心の注意を払っており、ニコラス・ボンパネ事務総長は「日本政府が求めているよりも1歩踏み込んだ、高いレベルの感染対策」と強調した。(共同)